社労士試験 科目別の勉強法

社労士試験 科目別の勉強法と攻略ポイント【全8科目】

社労士試験は労働科目・社会保険科目からなる主要8科目に加え、労働・社会保険の一般常識(労一・社一)が問われます。 各科目には基準点(足切り)があるため、苦手科目を作らないことが合格の絶対条件です。 ここでは科目ごとの特徴と勉強法を整理します。

全8科目の特徴と勉強法

労基

労働基準法

重要

判例・条文の原則と例外を丁寧に。得点源にしやすい基礎科目。

労働時間・休憩・休日・年次有給休暇・賃金・解雇といった、実務でも馴染みのあるテーマが中心。最初に学ぶ科目であり、ここで「原則と例外をセットで押さえる」型を作れるかが、以降8科目すべての学習効率を左右します。判例からの出題もあるため、結論だけでなく理由づけまで読んでおくと選択式に強くなります。

安衛

労働安全衛生法

深追い注意

出題数は少なめ。頻出テーマに絞って深追いしない。

択一式では労基とセットで10問中3問程度。安全衛生管理体制(総括安全衛生管理者・産業医などの選任要件と人数)、健康診断、作業環境測定といった頻出テーマに絞るのが鉄則です。範囲は広いのに配点が小さいので、完璧を目指すとコストパフォーマンスが最悪になります。

労災

労働者災害補償保険法

重要

給付の種類と支給要件を体系で整理。図解で覚えると強い。

療養・休業・障害・遺族・傷病・介護と給付の種類が多く、混同しやすい科目。「どんなときに・誰に・いくら」を1枚の表にまとめると一気に整理できます。業務災害と通勤災害の違い、通勤の逸脱・中断の扱いは繰り返し問われる定番論点です。

雇保

雇用保険法

重要

基本手当の日数・給付制限が頻出。数字を正確に。

基本手当の所定給付日数は、離職理由(自己都合/会社都合)・年齢・被保険者期間の3軸で変わります。この表を正確に再現できるかが得点の分かれ目。加えて、待期期間や給付制限、高年齢・育児休業・教育訓練といった各種給付の要件を数字ごと押さえます。

徴収

労働保険料徴収法

標準

手続きと期日が中心。暗記色が強く、直前でも伸ばせる。

選択式では出題されず、択一式のみ(労災・雇用に各3問程度)という特殊な科目。年度更新の期限、概算保険料と確定保険料、メリット制など、暗記中心で理解に時間がかからないのが特徴です。直前期に詰め込んでも点になるため、序盤に時間をかけすぎないこと。

健保

健康保険法

重要

保険給付と被扶養者がカギ。国年・厚年と横断で比較。

傷病手当金・出産手当金・高額療養費など保険給付が中心。被扶養者の範囲や標準報酬月額の仕組みも頻出です。実は過去10年で最も基準点の引き下げ補正が入っている科目でもあり、難問が紛れる年があります。基本論点を確実に取る姿勢が大切です。

国年

国民年金法

重要

年金の土台。厚年とセットで制度の全体像をつかむ。

被保険者の種別(第1号〜第3号)、保険料の免除・納付猶予、老齢・障害・遺族の各基礎年金が柱。年金は「制度の目的」から理解すると暗記量が激減します。厚年と切り離して学ぶと必ず混乱するので、最初から並べて比較するのが正解です。

厚年

厚生年金保険法

最重要

最重要かつ難関。国年との違いを軸に繰り返し演習。

報酬比例部分の計算、在職老齢年金、加給年金・振替加算、離婚時分割など、社労士試験で最も複雑な論点が集中します。国年との共通点(受給要件の考え方)と相違点(報酬に比例する点、加給年金の有無)を対比表にして、何度も往復するのが最短ルートです。

おすすめの学習順序

社労士試験の科目は「労働科目 → 社会保険科目」の順で学ぶのが基本です。制度の考え方が積み上がるため、 順序を無視すると理解に余計な時間がかかります。

1

労働基準法 → 労働安全衛生法

最も身近で理解しやすい。学習の型をここで作る

2

労災保険法 → 雇用保険法

給付の仕組みに慣れる。社会保険科目の予行演習になる

3

労働保険料徴収法

労災・雇用の知識が前提。暗記中心なので短期で仕上がる

4

健康保険法

社会保険の入口。被保険者・標準報酬の考え方を押さえる

5

国民年金法 → 厚生年金保険法

必ず横断で。最難関だが配点も大きい最重要ゾーン

6

一般常識(労一・社一)

直前期に集中。白書・統計・法改正は鮮度が命

科目学習の3つのコツ

① 年金2科目(国年・厚年)を横断で学ぶ。制度が似ているため、別々に覚えると混乱します。「共通点」と「違い」を並べて比較すると一気に定着します。

② 徴収法・安衛法は“コスパ”で割り切る。出題範囲が狭く暗記中心なので、直前期でも短時間で得点を伸ばせます。序盤に時間をかけすぎないのがコツ。

③ 一般常識(労一・社一)は情報戦。白書・統計・法改正から出題され、独学者が最もつまずく分野です。日頃から最新ニュースに触れておくと選択式の失点を防げます。

暗記が苦手でも回る学習サイクル

管理人(メカとら)は暗記が苦手でしたが、「理解 → 過去問 → 間違い直し」のサイクルを科目ごとに回すことで合格しました。 テキストを最初から丸暗記しようとせず、過去問を解きながら必要な知識を逆算して覚えるのが効率的です。

YouTubeの解説動画は、独学で理解が止まったときの突破口になります。当サイトで科目別に動画をまとめているので、苦手分野の導入に活用してください。

よくある質問

Q. 社労士試験の科目は何科目ありますか?

A. 労働基準法、労働安全衛生法、労災保険法、雇用保険法、労働保険料徴収法、健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法の主要8科目に加え、労働・社会保険の一般常識が問われます。

Q. どの科目から勉強すべき?

A. 基礎となる労働基準法から始め、年金2科目(国年・厚年)は横断で学ぶのが効率的です。徴収法や安衛法は暗記中心なので後半でも間に合います。

Q. 一番難しい科目は?

A. 一般的には厚生年金保険法と一般常識(労一・社一)が難関とされます。特に一般常識は基準点割れが起きやすいため、最新情報の収集が重要です。